たろさんのぶろぐ。

ノマドワーカーに憧れるコンサルタントが、世の中や社会問題にユルく発信するブログ。

公の施設が民間に占領される!

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こんばんわ。
たろさんです。


最近は図書館も
指定管理者制度を採用し、
どんどん民間に業務を委託しています。


そんな中で、
最近の司書の嘆きで興味深い内容がありました。


その一部始終は以下。


司書
「公的に貯蔵して価値のある本を購入すべきだ。」


民間委託業者
「一般の人が好むベストセラーを購入すべきだ。そうすれば、来年度の再契約につながる」



これには、民間の本屋と、公的な司書との「良書」の定義が違う典型的な例だと思います。


司書にとっての良書とは…
公的に貯蔵する価値がある本。


民間委託業者にとっての良書とは…
売れる本。または高回転する本。


気持ちはわかりますが、
私は民間の考え方により過ぎるのは問題だと思います。


その理由は二つあり、
一つは、
日本人の読書量は大学生ではアメリカに在学中に400冊程度差があるという事実。
これでは、本というものを知らない人が量産されます。


二つ目は、
日本の読書量は年々減少しており、
本を読まなくなっている。
ということ。

もはや、本を読めなくなっている。


といった方がいいかも知れません。


本は読まないと良書はわかりません。


ベストセラーを見ても最近はノウハウ本やテクニック本が多く、
本質を捉えた本が少ないです。
あまり自分で考えを導き出すのではなく、
答えを安易に知りたい現れだと思います。



そんな本しか読まないベストセラーって…?
呆れてしまいます。

図書館の価値は


空間×貯蔵数×良書の割合


だと、思います。


この前、この本はバイブル!っと
おすすめする人がいました。


その本を見れば、安易なアフィリエイトの方法や、本物の成功法則ではなく、受け売りの薄い内容の本でした…



なんか、切なくなりました…



恋愛は経験が増えないとわかりません。
恋愛心理学の本を100冊読むより、一人の人と真剣にお付き合いした方が
学べます。


本も同じです。
安易なノウハウ本を100冊読むより、
良書を1冊熟読する方が価値は高いです。


司書の考えにより過ぎた、自己満足の本もダメだし、
民間委託業者により過ぎた、回転率だけにより過ぎてもダメ。


共に抜けている考え方は、
マーケティングの考え方。

来館して欲しいターゲットは?
その地区にどういった価値を
提供したいのか?
その結果、得られる未来は?
成した遂げたい未来は?


マーケティングや顧客価値という
発送がないから、
司書は民間委託され、
民間委託は安易な回転率に走る…


それこそ、
自分で考え、
答えを導き出す能力ではないのでしょうか?


今回は提言してみました。
でわでわ。